不格好経営

不格好経営―チームDeNAの挑戦
南場 智子
日本経済新聞出版社
2013-06-11


DeNAの創業から現在までの話がまとまってます。

自分は一応情報系でDeNAとかグリーだとかは一応名前は知ってるんだけど

具体的に何をやってるのかは知らなくて、モバゲーだとかアメーバーをやってるところ程度の認識でした。

2chとかの雰囲気だとこういう会社のソーシャルゲームって出会い系と同列の扱いで

何故か凄く叩かれているんですが

一方で東大だとかの高学歴組はみんな進んでDeNAとかグリーに入る印象がありました。

プログラマーみたいなエンジニアを大切にする環境でそういう意味で僕は好きな企業でした(モバゲーは高校のときにホシツクってゲームしかしたことないんですけども)

創業は1999年と思ったより古い企業で最初はオークションの会社でした。

しかも創業者が女性だということに一番驚きました(著者なんですけどもw)

著者はマッキンゼーのコンサルトで経営者にアドバイスする立場だったが経営者の立場になると、自分の経営に対する知識のなさに愕然とする。

こういうベンチャー企業ってイメージとしては金が無くて困ってるって印象が強いんだけど

DeNAは著者のマッキンゼー時代のコネでリクルートやソネットから普通に数千万単位の出資金を募る。人脈もかなりあったようでオラクルとかから凄腕のエンジニアをどんどん引き抜いた。(引き抜いた訳ではなく、勝ってに入ってきたらしいですが)

それでもオークションではヤフーに勝てなかったりと世の中の厳しさを痛感しますね。

企業体系も上の役職下の役職って言うのがあまりないようで、年齢に関係なく入社してすぐに新人がプロジェクトリーダーをやることもある。で当然のごとく実力勝負の世界で社員のモチベーションも高い。

こういう創業記って読んだことがなかったんですがベンチャーの激動は普通に面白かったです。Livedoor、サイバーエージェント、グリーの創業期の創業記なんかも読んでみたいと思いました。 

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