Xデー

自分が将棋を始めたのは高校2年の冬くらいで、その時点でコンピュータ将棋ソフトに勝てるアマチュアっていうのはほとんどいませんでした。

それから5年近くが経つと、ソフトはもうプロを超えてるんじゃないかネット上では噂され、

持ち時間が短いオンライン将棋に将棋ソフトが参入したときは人間には到底出せないようなレーティングを叩き出しました。

現実にチェスやオセロみたいなボードゲームでは人間よりもコンピュータよりも強いので、将棋も人間が勝てなくなるのは時間の問題なわけだったのですが

昨日プロ棋士が初めてソフトに負けました。

将棋の内容自体は逆転逆転逆転っという感じで人間がソフトに勝てなくなるのは当分先なんだろうなっという感じでした。

対局者のプロの方はランク的にはちょうど真ん中くらいの実力で、はっきり言えばタイトル戦に出ることはおそらくないだろうし、こういうイベントが無ければ名も知れず消えていくようなプロでした。

プロとして命を賭けてソフトと戦うことを決意したような意気込みで、その対局姿はとても格好良かったし、

人間側がやや優勢になったときにやや消極的な指し手を指したときにはその対局に賭けているものの重さを感じました。

結果的に消極的な手が続いてじわじわと逆転して負けたわけですが、まだ粘れる手順もありそうだったのに潔く投了したところにプロとしてのプライドが感じられました。

結果は残念でしたが、先週プロがソフトに完勝した将棋よりもずっと心に訴えかけるものがありました。

コンピュータが人間より強くなっても将棋は絶対に廃れないなっと確信できる日でした。

 

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